Fujitsu Healthy Living Implementation Guide
1.1.28 - release

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Oncology

オンコロジ領域の情報について

Healthy Living Platformでは、オンコロジ領域の情報を扱えるようにプロファイルを用意しています。

本実装ガイドのオンコロジ領域のプロファイルは、mCODE(minimal Common Oncology Data Elements)を参考に作成しています。mCODEはオンコロジ向けのオープンソースの実装ガイドで、US Coreをベースに作成されています。 本実装ガイドでは、JP CoreをベースにmCODEの主要なデータ要素(Must Support)を扱えるようにしています。

本実装ガイドのオンコロジ領域の情報は以下の6つのテーマ別のグループに分けられています。

Patient Information Group

Patient Informationグループには、患者に関する次の情報が含まれています。

  • 患者情報 - 生年月日、性別、住所など
  • 患者バンドル - 患者に関するオンコロジに関連するリソースのセット
  • 患者グループ - オンコロジに関連する患者のセットで使用されるグループリソース

プロファイル

Disease Characterization Group

Disease Characterizationグループには、がんの診断と病期分類の情報が含まれています。

  • がん診断 - がん診断の日付と部位
  • 腫瘍の特徴 - 正常な細胞と比較した腫瘍細胞の組織学的分類、形態、および挙動
  • がんステージ - 原発性の腫瘍の大きさと、がんが体内に広がっている程度に基づいて、がんの重症度
    がんの病期を理解することは、医師が予後を予測し、治療計画を立てるのに役立ちます。

プロファイル

Health Assessment Group

Health Assessmentグループには、治療前や治療中の患者の健康状態に関する情報が含まれています。

  • 併存疾患 - がんとは別に患者が保有している疾患(糖尿病、腎臓病、心臓病、高血圧など)
  • パフォーマンスステータス - 疾患が患者の日常生活能力にどの程度影響するか測定するための基準
  • 臨床検査 - 血液検査の結果などを含む検査結果
    臨床検査は治療中の患者の副作用を知るためなどに使用されます。
  • バイタルサイン - 血圧、身長、体重などがん治療にとって重要な身体機能の測定値

プロファイル

Genomics Group

Genomicsグループには、がんの評価と治療の選択肢を知るために必要なゲノム情報が含まれています。

  • ゲノムレポート - ゲノム解析結果で、一つ以上のゲノムの検査結果
  • ゲノムバリアント - ゲノム解析結果で見つかったバリアントの結果
  • ゲノム領域 - ゲノム検査において分析されたゲノムの領域
  • 腫瘍の突然変異負荷(TMB) - 腫瘍中の遺伝子変異量の指標
  • マイクロサテライト不安定性(MSI) - DNAの複製時に塩基配列の間違いを修復する機能の欠損により、マイクロサテライトが腫瘍組織において正常組織と異なる反復回数を示した状態
プロファイル

Cancer Treatments Group

Cancer Treatmentsグループには、がんの治療に使用された薬や手術、放射線治療の情報が含まれています。

  • 医薬品 - 治療に使用された薬品
  • 手術 - がんの治療に関連する手術
  • 放射線治療 - 放射線治療全体の要約の情報

プロファイル

Outcomes Group

Outcomesグループには、疾患の状態、腫瘍の大きさ、死亡日など患者の転帰に関係する情報が含まれています。

  • 病状 - 疾患の状態(改善している、安定している、進行しているなど)
  • 死亡日 - 死亡日は電子カルテまたは臨床現場以外の情報源から取得したものを記録
  • 腫瘍 - 腫瘍特徴を経時的に追跡するための情報
  • 腫瘍の大きさ - 体内または除去され採取された腫瘍の寸法

プロファイル

参考