Patient-Generated Health Data (PGHD) Implementation Guide
0.5.0 - release

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Standards(Japanese)

各種規格について

Apple Healthkit

Apple HealthKitは、Appleが開発したヘルスケアアプリのフレームワークで、ユーザーが自分の健康情報を一元的に管理できるように設計されています。HealthKitは、ユーザーのiPhoneやApple Watchなどのデバイスから健康データを収集し、それを一つの場所に集約します。
HealthKitを使用すると、ユーザーは運動量、睡眠パターン、心拍数、食事の内容など、さまざまな健康情報を追跡し、管理することができます。
さらに、HealthKitは他のヘルスケアアプリとも連携でき、ユーザーが自分の健康情報をより広範に管理することを可能にします。例えば、特定のフィットネスアプリで収集したデータをHealthKitにインポートすることで、ユーザーは自分の健康状態をより詳細に把握することができます。

Google Health Connect

Google Health Connectは、Androidを搭載するスマートフォンで利用できる、健康・フィットネスに関するデータを統合的に管理できるプラットフォームです。
健康・フィットネスアプリからデータを自動的に収集し、一元管理することができます。歩数、睡眠時間、心拍数、血圧、体重などのデータをまとめて確認できます。
収集したデータを、健康・フィットネスアプリと共有することができます。複数のアプリでデータを活用することで、より効果的な健康管理が可能になります。

Open mHealth

Open mHealthは、モバイルヘルス(mHealth)データの標準化を目指す非営利組織です。この組織は、健康データの断片化を解消し、データの互換性と利用可能性を向上させることを目指しています。
Open mHealthは、開放的なアーキテクチャと共有データ形式を提供しており、これにより開発者はさまざまなソースからのデータを統合し、解析することができます。これにより、患者、医療提供者、研究者は、より包括的でパーソナライズされた健康情報を得ることができます。
具体的には、Open mHealthのフレームワークを使用すると、ウェアラブルデバイス、モバイルアプリなど、さまざまなソースからの健康データを一元的に管理し、解析することが可能になります。

フィンランドPHR

フィンランドでは、国民全員にPHRの提供が行われています。これは「Kanta」と呼ばれるサービスで、フィンランドの社会保障機構Kelaが運営しています。
Kantaサービスでは、患者は自分の医療記録をオンラインで確認することができ、また医師や薬剤師もこれらの情報にアクセスできます。これにより、医療提供者は患者の健康状態をより詳細に把握し、より効果的な治療計画を立てることができます。
また、Kantaサービスでは、患者が自分の健康情報を管理し、必要に応じて医療提供者と共有することも可能です。これにより、患者は自分の健康状態をより良く理解し、適切な医療決定を下すことができます。

各規格の位置づけ

各規格の位置づけは次の通りです。

これは利用者の健康情報を取得する位置にスマートフォンやウェアラブルデバイスの規格であるHealthkitやHealth Connectがあります。 HealthkitやHealth Connectやウェアラブルデバイスやスマホアプリから取得できる健康情報を集める目的でOpen mHealthがあります。 スマートフォンやウェアラブルデバイス等の健康データと電子カルテからの診療情報を組み合わせて扱う位置として、フィンランドPHRや本実装ガイドのPGHDがあります。

各規格の位置づけ

本実装ガイドで扱う項目について

本実装ガイドでは、各規格で使用される健康情報を網羅するように項目を定義しています。

本実装ガイドで扱う項目